乳腺のお悩み
当院では乳腺に関する全般的な診療をいたします。
乳腺のしこりや痛みなどきになる症状がある方、検診で異常を指摘された方はお気軽にご相談下さい。
また、乳がんは家族内発生が多くみられる癌の一つです。血縁の方に乳がんの治療を行っている場合には年に一度の検診をおすすめします。
当院では、問診、触診後に乳腺超音波検査を行い、乳腺のしこり有無と形状を確認します。精密検査が必要な場合には、専門病院へ紹介させて頂きます。
乳がん治療中の患者さまのお悩みにお応えします
当院では、主に院長が、これまで乳がん治療（手術療法、ホルモン治療、抗がん剤治療、放射線治療など）に携わってきてきた経験を活かし、患者さまが現在、治療中の病院と共同で治療計画を立てる、地域医療連携パスを利用した術後のフォローも行っています。
ホルモン剤の処方継続や、定期的な診察など、診療所で行える部分を地域で担い、長く続く乳がん治療の負担を少しでも軽減するようにお手伝いします。
乳がん治療中の患者さまもお気楽にご相談ください。
しこりに気付いたら速やかな受診を
乳がんは、乳房にしこりがあることで気づく場合が多い病気です。早期の乳がんにはしこりはありませんが、５mm～１cmぐらいの大きさになると、自分でも触って探すことができます。そのため、早期発見のためには自分で気づくことが大切です。ただ、乳がんのしこりは必ずしも硬いものだけとは限りませんし、痛みの有無や程度も様々です。自己検診は重要ですが、自己判断を過信するのはよくありません。しこりが気になった場合は、速やかに当院をご受診ください。
なお、乳がんによくみられる症状は以下の通りです。
- 乳房にしこりがある
- 乳房にえくぼのようなひきつれができた
- 乳頭から血液のような分泌物が出た
- 乳頭や乳輪に湿疹やただれが生じた
- 腕を挙げると、乳腺がひきつれる感じがする など
乳がん検診について
当院では乳がん検診の方法として、視診・触診、超音波検査を行っています。
それぞれの検査の詳細は以下の通りです。
視診・触診
目で乳房全体を見る（視診）、あるいは手で触れること（触診）によって乳房の形、皮膚、乳頭などに異常はないか、またしこりなどができていないかを確認します。同時にわきの下や鎖骨上のリンパ節についても調べます。
しこりの有無やその状態を触診することによって、「乳がんかどうか」はある程度は推察できます。
30歳を過ぎたら、年に1回は定期的な検診（視診・触診）をお受けになるよう、お勧めします。
超音波検査
診察台の上に仰向けになり、乳房に超音波をあてて、乳房内部からの反射波（エコー）を画像化し、乳腺の状態を調べる検査です。乳腺は白く、がんは黒く描出されます。
痛みはなく、体への負担はほとんどありません。数ミリの小さなしこりを見つけ、しこりの性状も詳しくわかる検査で、X線検査のような被爆が無いため、妊娠中の検査も安全に行えます。
ただ、細かい石灰化（カルシウムの沈着）や性状および範囲の確認はできません。石灰化の良・悪性の判別に関しては、マンモグラフィの方が有効です。
