大腸カメラ(大腸内視鏡)
大腸カメラ(大腸内視鏡)は、内視鏡を用いて、直腸から盲腸までの粘膜を直接観察する検査です。便通異常や腹痛、血便などの精密検査として行います。バリウムなど他の検査では識別困難だった大腸の色調変化や粘膜面の変化まで観察でき、大腸ポリープも発見可能です。疑わしい部分の組織採取や、大腸ポリープを安全に切除することもできます。

大腸がん早期発見のために
食事やライフスタイルの欧米化に伴い、日本での大腸がんの罹患率は増え続けています。
しかし、大腸がんも早期発見して適切な治療を受ければ日常生活にほとんど影響なく治すことも可能になっています。大腸がんはポリープが大きくなって発症する場合が多いので、ポリープの段階で切除することは大腸がん予防につながります。40歳をすぎたら、大腸内視鏡検査を定期的に受けることをおすすめします。
かまだ医院 大腸カメラ(大腸内視鏡)の特長
苦痛の少ない内視鏡検査を心がけます

当院では大腸カメラ検査の際、鎮静剤による静脈麻酔を行っております。そのため検査中は眠ってしまうことが多く苦痛を最小限にし、検査を受けていただけます。
全身麻酔ではありませんので安全です。
その場で日帰りポリープ切除が可能です
大腸ポリープの80%以上は腺腫といわれる病変です。大腸がんの多くはこの腺腫から発生します。従って腺腫のうちに内視鏡を用いて切除することは、大腸がんの予防になると考えられています。
当院では大腸カメラ検査の際にポリープが見つかった場合、内視鏡的に切除可能かをその場で判断し、検査当日にポリープを切除し帰宅していただきます。ただしポリープの大きさや形状で出血、穿孔の危険性が高く入院が必要と判断した場合には、連携病院へ紹介させて頂きます。
高水準の洗浄機で洗浄・消毒・滅菌

当院では、日本消化器内視鏡学会の『内視鏡洗浄・消毒のガイドライン』を遵守した上、最新の内視鏡洗浄機を導入して、毎回洗浄、消毒を行い、あらゆる細菌、ウィルスを殺菌するよう万全を期しております。どうぞ、安心して内視鏡検査をお受け下さい。
拡大、狭帯域光観察
当院では新しいレーザー光源内視鏡を導入しております。従来のランプ光よりも光源が明るく、大腸粘膜の状態をより詳細に観察できます。また内視鏡には瞬時に拡大観察が行えるズーム機能や、レーザーの波長を変更し特殊な色調で、大腸粘膜を観察することができる新しい機能が搭載されています。
この様な機能により、その場で腫瘍・非腫瘍をある程度鑑別でき、粘膜表層の微細血管などを強調した画像処理や、細かい表面の凹凸が観察可能となり、微小な病変や早期がんの発見に役立っています。
かまだ医院 大腸カメラ Q&A
Q. どんな時に検査をうければよいですか?
A. 検診で便潜血検査が陽性となり、要精密検査となった方は早めの検査をお勧めします。
また下記のような症状のある方は特に大腸検査をお勧めしています。
- 血便を認める方
- 便通異常(便秘・下痢、便が細い など)の方
- 腹痛、腹部膨満感、急激な体重の減少のある方
- 貧血を指摘されている方
- 大腸ポリープや大腸がんを治療した経験がある など
大腸がんはポリープが大きくなって発症する場合が多いので、ポリープの段階で切除することは大腸がん予防につながります。40歳をすぎたら、症状がなくても大腸内視鏡検査を定期的に受けることをおすすめします。
Q. 大腸カメラで診断できる疾患は?
A. 痔、大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、大腸憩室症(腸管の内壁の一部が外側に向かって袋状に飛び出した状態)、虚血性腸炎、感染性腸炎など、大腸の粘膜面に異常がでる疾患は大抵確認できます。
Q. 大腸カメラは痛そうなのですが…
A. 当院では、日本消化器内視鏡学会専門医の院長が苦痛のないよう短時間で安全な検査を心がけています。 おしりからカメラを挿入するので、多少の違和感はあります。必要に応じて鎮静剤、鎮痛剤を使用しますので、眠ったような状態で検査を受けることができます。
Q. 費用はどれくらいかかるの?
A. 保険適用で3割負担の方で検査のみの場合約5,000円。癌などを疑い組織検査(生検)をした時は約9,000〜14,000円。ポリープを切除した場合は約22,000〜35,000円となります。切除の数や場所、種類により料金は異なります。
Q. 検査結果はいつわかりますか?
A. 検査終了後、鎮静剤の影響が落ちつきましたら院長がモニターを見ながら結果説明をします。ポリープを切除した場合は、外部に組織検査を依頼するので、10日~14日後に詳しい説明をします。
Q. 大腸カメラの申し込み〜検査の手順を教えてください。
A. 詳細は下記をご参考ください。
大腸カメラ検査の流れ
まず大腸カメラを受ける日時を決定(予約)します。 ※検査の同意書や前日に服用して頂く下剤をお渡しする必要があるため、検査の前に一度受診して頂く事をお願いしています。
時間がどうしてもとれず受診の難しい方は一度お電話下さい。
検査までの準備と注意事項

- 前日の朝からは、大腸に残りやすい食事(こんにゃく、ひじき、豆類、海藻類、タケノコ、果物など)は避けてください。
- 前日の夕食は午後9時までに済ませてください。水分はとってもらって結構です。
- 前日の夜9時に、検査予約時にお渡しした下剤をコップ1杯(200ml)の水に全部入れて服用してください。
- 朝から食事はとらないでください。
- 水分は結構ですが、牛乳や果肉入りジュースは避けてください。
- いつも朝に内服する心臓や血圧の薬は飲んできてください。
- 大腸に便が残っていると検査できません。来院後、看護師さんの指示に従って、1500~2000mlの下剤を服用してもらいます。
- 便が水様で透明になり、固形物の混入がなくなれば、検査可能となります。
- 検査前に点滴をします。大腸内視鏡検査では、強い痛みや不快を伴うことがあります。それらを和らげる為に、鎮痛剤、鎮静剤を使用する予定です。

- 検査中はうとうとし、軽く麻酔がかかったような状態となります。血圧や脈拍、酸素濃度などを定期的に測定します。
- 一旦大腸の奥まで内視鏡を挿入し、空気を入れ大腸を膨らませ、内視鏡を抜きながら、異常が無いかを調べていきます。
- 病変があれば組織を採取(生検)します。ポリープがある場合には、その場でポリープ切除術を行います。
- 検査時間は30分前後です。腸の長さや体型、病変の有無により少し時間のかかることもあります。
- 検査中は空気でお腹が張ります、オナラ(注入した空気)は我慢せず出してください。
- 大腸の長さや体型、手術歴の有無などにより、内視鏡が大腸の奥まで到達できないことがあります。検査はその時点で終了とします。
- 切除に伴い、出血や穿孔(大腸が破れる事)の可能性が高いと判断するポリープを発見した場合には、後日入院可能な病院に紹介します。
- 鎮痛剤、鎮静剤を所用した場合は、影響がなくなるまで1時間程度外来で休んでいただきます。
- 検査の結果は終了後に説明します。ただし、ポリープ切除を行った場合、その結果は後日(約1週間目以降)となります。
- 鎮痛剤、鎮静剤を使用した場合は、飲酒した時と同様、帰宅時は患者様自身での車やバイク、自転車などの運転はできません。
- 徒歩で帰られる方以外は、タクシーか、どなたかお迎えをお願いします。
- 当日はできるだけ、説明を聴いていただける方(できればご家族様)の同伴をお願いいたします。
- 検査後に患者様ご自身が運転される場合は、鎮痛剤、鎮静剤は使用できません。
- 通常、飲食は1時間後から可能です。
- 検査当日のお風呂はシャワー程度にし、車の運転や強度の運動は避けてください。
- 検査終了後、気になる症状がある場合は、すぐに医師にご相談ください。
